ITエンジニアとしてフリーランスという道を選ぶ人であれば、起業にも興味があるのではないでしょうか。起業家として成功すればその年収はさらに跳ね上がり、富裕層に仲間入りすることもありえるわけですから、一度はチャレンジしてみたいと思う人も多いでしょう。ここでは日本国内における起業の動向と実態、そして起業家を目指す人におすすめの書籍を紹介します。
起業するにあたってまず知っておきたいのは、現実の厳しさです。
経済産業省が発表しているデータによれば、起業した初年度に倒産廃業する企業は20.4%、個人事業主では37.7%となっています。又、中小企業白書のデータによれば、10年後には3割が撤退し、20年後まで生き残れるのは半分の50%となっています。
参入することよりも、継続すること、生き残ることがいかに難しいかということがわかります。このような厳しい現実をしっかりと受け止めた上で行動を起こすことが重要です。
一般的に起業家の割合が最も高い年代は60代といわれていますが、インターネットビジネスを含むIT関連の起業家は20代後半が起業のピークで、起業家の割合は30代が中心とされています。
資金調達の傾向としては、資金調達を行う企業の数は減少傾向でありながら資金調達の金額は大幅に増加しているという報告もあります。資金調達の額および企業数の両方においてその70%はインターネットビジネスモデルなのだそうです。
起業する際は、市場分析や売り方などの戦略をしっかりと練って計画を立てる必要があります。参考になる成功例や失敗例は多数存在するわけですから、諸先輩方の知恵を拝借しない手はありません。
起業をする前には様々な書籍を読んで考え方の幅と視野を広げましょう。
企業を株式運用成績を軸に「GOOD(並の企業)」と「GREAT(偉大な企業」に分類し、GOODからGREATへの飛躍をとげた11社と、GREATになれなかった11社、そしてGREATに飛躍したもののそれを維持できなかった6社の事例と、それぞれの比較分析結果が記されています。
起業に関する具体的な手順等が書かれているわけではありませんが、起業するにあたって役立つ情報が多数盛り込まれており、ベストセラーとなった前作よりも高く評価する人も多い良書です。
IT先進国アメリカのシリコンバレーで、いくつものベンチャーを成功させたシリアルアントレプレナーによるベンチャー企業を成功へ導くための方法論が書かれた本で、これから新規事業を立ち上げようとする起業志望者にとってまさに教科書となる1冊です。
IT企業のビッグネーム、Google社でリーダーを務める著者がエンジニアの社会性をメインに解説している本で「チームをつくる三本柱」「チーム文化のつくり方」「有害な人への対処法」など、エンジニアが他人とうまくやっていくためのコツが書かれています。プロジェクト成功のカギはチームの力であるということを改めて痛感させられる本です。
ITフリーランスとして独立したら、「いかに高額案件をゲットするか」が課題です。高額案件を獲得できなければ年収を上げることもできません。ITフリーランスの高額案件獲得に役立つ仕事紹介サイトとその活用方法を紹介します。現在会社員エンジニアとして働きながら自分の年収に不安を感じている人も、一度チェックしてみてください。ある程度スキルのあるエンジニアであれば、このまま会社員として働き続けることがバカらしくなってしまうかもしれません。
IT業界で会社員として働くSEの年収が大幅に下がっていることをご存知でしょうか。SEという職種はITシステム開発現場の花形職種といわれ、プログラマからのキャリアアップとしても定番となっている職種ですが、そのSEの年収が下がっているのです。その下がり方はこの10年間でなんと半分もの減額となっています。SEという仕事は幅広い専門知識とスキルが必要な上、多方面とのコミュニケーション力も問われ、勤務状況もハードになることが多い仕事です。「会社員SEなんてやってられないな」と思う人が増えるのも当然です。
現在会社員として働いているITエンジニアの方に、ぜひ見ていただきたい記事がこちら。平均的な日本の年収調査レポートです。不景気が続く国内でも飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長しているIT産業。そこで働くITエンジニアの年収は高いに違いないと思われがちですが、実際はそうでもありません。ITエンジニアとしての自分の年収は日本全体の平均年収に比べて高いのか?それとも低いのか。又は平均的な年収と同じくらいで満足するのか。どう判断するかは人それぞれですが、まずは数値を見てみましょう。