経験を積むこと、将来性を知ること、交渉力を磨くことが大切

そもそも未経験から高額案件はとれるのか？

IT分野でのお仕事が未経験の場合、いきなり独立して高額案件を狙うのは結論からいえば厳しいです。やはりITフリーランスで稼ぐための土台は、最低でも一年ほどの実務経験だといえます。
正社員・派遣社員など雇用形態が何であれ、経験を積んでから知識と技術を得ることは大きな意味を持ちます。クライアントは、スキルシートなどで実績を見て仕事を依頼するかどうかを判断します。また、エージェントを通して仕事を探す際にも、実務経験が物を言うでしょう。経験はアピール材料のひとつにもなるので、最低一年は企業で経験を積んでおくとその後の道が開けるはずです。企業で経験を積むほかに、プログラミングスクールに通って集中的に学ぶ方法もあります。
スクールの中には、サービスの一環で転職の支援を行っているところもあるようです。できるだけ早いうちからITフリーランスとして活動したいと考えるなら、こうした方法をとって意欲的に経験を積むようにしたいところです。

稼ぐためには需要と将来性も知ること

ITフリーランスとしてキャリアを積むためには、需要と将来性を知ることがカギになります。フリーランスの道を選んだら自分自身で仕事をとっていく必要があるので、仕事においても将来の見通しを立てることがポイントです。時代の流れとともにリモートワークでできる案件は増加傾向にあり、フリーランスに向けて仕事を依頼するクライアントも増えています。
自由度の高い働き方は年々需要が高まっているといわれ、需要の高さが見込まれているのはITフリーランスも同様です。フリーランスは案件によって契約の期間が決まっており、クライアントはその期間に応じて人件費を変動させることができます。自社の経営状況も踏まえて最適な人材と契約できることは、クライアント側にとってうれしい条件でしょう。このことも、ITフリーランスの今後の高需要に結びつく背景にあるとされています。ただし、需要の高さの分だけ人気も高まり、ITフリーランスの数も増加していくと思われます。それだけ案件獲得の競争率も上がる可能性があるため、よりスキルアップに励む必要性は出てくるかもしれません。IT業界では今後、仕事内容の細分化がどんどん進むともいわれています。システムエンジニア内でも業務領域が細分化され、役職においてもPMやPLのように幅広いポジションが存在します。得意分野や目指したい分野を絞り、専門性を高める努力をすることも今後の活躍に影響するでしょう。

交渉・折衝のスキルも必要

ITフリーランスが高額案件を獲得できるようになるためには、交渉力も欠かせません。単価や報酬アップ、受注の条件などさまざまな点について、クライアントと交渉する必要があります。案件を受注できるかどうかというスタート段階はもちろん、交渉次第で収入に10万円ほどの差が出ることもあるといわれます。
幅広いスキルを身につけておけば高額案件を受ける可能性も高まりますし、専門技術を身につけているほどそれをアピール材料にして単価交渉をすることも可能です。クライアントから提示された条件に従うだけでなく、こちらからスキルを全面に出して積極的に交渉していくことも、高額案件獲得への一歩につながります。作成したポートフォリオを提示するのも、クライアントに技術を理解してもらいやすい方法です。特にフリーランスとして駆け出しの頃には、自ら案件をとっていく姿勢は必須です。さらに上流工程から実務で対応できるくらいのスキルがあれば、自信を持って交渉できるようになります。